2002年6月7日

6月よりエベネゼルとしては初めての日本人現地ボランティアスタッフとしてCFNJ聖書学校の卒業生の杉田京子さんがウクライナで奉仕をされています。彼女は6月中ごろから2週間の漁(どこに住んでいるか分からないユダヤ人を探し出し神様の約束とご計画を伝える働き)に出られます。以下は彼女からのレポートです。

レポート_01

レポート_02

レポート 03

帰還者に船上でインタビュー

 

付録スキャニングされた新聞掲載記事(220KB)


レポート01

愛する友の皆さんへ

皆さんのお祈りを本当にありがとうございます。

 

わたしは、キリストにあってとても元気です。

4日前にウクライナに無事着きました。今、ユダヤ人たちへのこの働きをとても楽しんでいます。ボランティアは35人ほどいます。12カ国から来た人たちがわたしの寮にいます。(オデッサには3つ寮があります。)わたしは、今回エベネゼルの働きに現地で参加する始めてでただ一人の日本人です。それで、とても大きな歓迎を受けています。

エベネゼルでは、将来多くの日本人たちがこのエベネゼルの働きに参加するように望んでいます。

わたしは、ここでとてもくつろいでいます。ウクライナの食べ物も気に入っています。とても健康的で新鮮です!

 

つい先ほど港から帰ってきました。今日は渡航の日だったからです。昨晩は送別会をしました。そこで、私達は、ユダヤの歌を歌い、踊りました。わたしはタンバリンをたたきました。147人のユダヤ人達がイスラエルのハイファに無事到着することになっています。渡航には3日半かかります。大きな新しい船でした。ボランティアの中には、船に乗って、ユダヤ人を助け、励まし、また子供のミニストリーをする人たちもいます。残りのボランティアたちは、ウクライナにいるユダヤ人たちを見つけに、「漁」に出ることになっています。

荷物の積み込みの手伝い

出航を待っている船
 

送別会では、一人のボランティアがあかしを分ち合いました。わたしはとても感動しました。彼女はドイツ人でした。ユダヤ人たちにゆるしを求めました。なぜなら、ユダヤ人たちはクリスチャンが多くのユダヤ人を殺したと思っているからです。何人かの人たちの目に涙があふれていました。

子供に折り紙を教える

証をする杉田京子

残念なことに、わたしたちはエベネゼルのポリシーとして、イエスさまのことや新約聖書については話すことができません。もしそれをすれば、この働きは政府によって閉ざされてしまうからです。でも、わたしたちは神様について、また旧約聖書については彼らに話します。そして、神様が、彼らの心を整えてくださって、故郷の地、イスラエルに着いたときに、イエスを救い主として受け入れることができるように、わたしたちはただ祈ります。

どうか、彼らのために、わたしとともにお祈りください。

 

神様の祝福がありますように。 2002年6月7日

エベネゼル緊急基金ボランティア 杉田 京子 


レポート02

愛する友の皆さんへ                    

皆さんのお祈りを感謝いたします。 ウクライナからごあいさつを送ります。わたしは4日ほど前にルビンから無事オデッサに帰ってきました。

わたしたちの漁はすばらしいものでした!!!神様はわたしたちのチームにすばらしい状況を備えてくださいました。強い一致、お湯が出たこと、食べ物の備え、電気などです。2週間の間に、わたし達は全部で55のユダヤ人の家族を訪れることができました。

 

そのうちの2つの家族はとても心ふれられていました。その一つの家族はホロコーストの生き残りでした。皆さんはスティーヴン・スピルバーグ製作の「シンドラーのリスト」という映画を覚えていますか。彼は、その映画をサポートしたということで、スピルバーグ氏から感謝状を受け取りました。彼は今とても年老いていて病気です。彼はわたし達に言いました。「いいや、わたし達はもうイスラエルへは帰れない。わたしは病気なんだ。」それで、わたしは創世記12:1−3のみことばから分ち合い、「イスラエルはあなたの地です。ユダヤ人だけが住むことができるのです。

アブラハムは裕福で、年老いてはいましたが、神に従いました.。」 わたしたちは、祈りつづけていかなければならない、と思いました。

もう一つの家族は大家族でした。彼の奥さんはユダヤ人です。彼には11人の子供がいました。この家族は故郷イスラエルへ帰還したいと願っているのですが、彼もまた年老いていて、病気でした。わたし達はエレミヤ31:8−10を分ち合いました。

そこには、「見よ。わたしは彼らを北の国から連れ出し、地の果てから彼らを集める。その中にはめしいも足なえも、・・・・・・帰る。」とあります。「北の国というのは旧ソ連のことです。聖書では、若い人や健康な人が帰る、とは書いてありません。」とわたしたちは言いました。すると、神様は彼の心にふれはじめ、彼は泣き始めたのです。神様が彼らのことをどれだけ愛しておられるか、また神様が彼らの心にやさしくふれてくださっているのを思い、わたしもまた泣きそうになりました。この時、旧約聖書の預言がわたしたちの目の前で、成就したのです!

 

全体的に、神様はわたしたちが訪ねたユダヤ人の家族からの大きな好意を与えてくださいました。時には、彼らはこう言っていました。「わたしたちは日本からの訪問者を迎えたのははじめてだ!」彼らはわたし達にとても驚いていました。わたし達はそのようなことを聞いてとてもうれしかったです。わたしはほほえみました。神様はわたしのほほえみを用いてくださいました。

わたしは、エベネゼルを通して神の選びの民に仕える機会が与えられたことを、主に感謝しています。異邦人であるわたしたちは、彼らを通して多くの霊的祝福を受けてきたのです。ですから、今わたしはかれらにこう言うことができました。「ありがとう!」だから、彼らに仕えたいのです。日本人は、過去にはファシストでした。ですから、今わたしは日本人を代表して、彼らにゆるしを求めることができました。わたしは、このときに、彼らにあやまり、ゆるしを求めるすばらしい機会を逃したくありません。このためにこそ、ウクライナにやってきたのですから。

 

わたし達の目標はアリア(故郷イスラエルに帰還するユダヤ人)をつくることです。しかし、わたしたちの祈りの目標は彼らの救いであるべきです。わたしの次のチームは、ドイツ人のリーダー、ウクライナ人の通訳者、そしてオーストラリア人、日本人のボランティアです。わたし達はあしたの朝、車で発ち、セントロポール(ウクライナの南l東地方)に向かいます。ぜひ、これからの15日間、この働きのために次のことをお祈りください。

 

ー霊的、肉体的、思いにおける守り

ーチームの一致。わたしたちのチームは現地に着いたら二手に分かれます。

ーユダヤ人の家族から恐れ(イスラエルにおける紛争などへの)が取り除かれるように。

ー神によって与えられる戸が開かれるように。

ーユダヤ人たちの心が開かれて、神の生けるみことばを受け入れ、アリアとなる決心ができるように。

 

オデッサに帰ってきたら、またこのミッションについての報告を書くつもりです。皆さんの尊いお祈りに感謝します。神様の祝福がありますように。

                               

2002年7月8日  現地ボランティアスタッフ・杉田 京子


レポート 03

私は渡航のあとで、今霊的、肉体的にとても疲れています。ウクライナのクリスチャンの間にあって、カルチャーショックや言葉の問題による誤解なども体験しました。幸いなことに、イギリスからエレルミニストリーのチーム(いやしのための)をつかわしてくださり、感謝でした。神様が彼らを通してEEFボランティアにふれてくださるように祈ってください。皆さんのお祈りを感謝します

 

今回の渡航は146回目でした。

366人のオリムたちと渡航をともにしてイスラエルに行くことができたのは、すばらしい特権でした。

私は本当に興奮に満たされました。なぜなら、旧約の預言が私の目の前で成就しているのを見たのですから。

神である主はこう仰せられる。「見よ。わたしは国々に向かって手を上げ、わたしの旗を国々の民に向かって揚げる。彼らは、あなたの息子たちをふところに抱いて来、あなたの娘たちは肩に負われて来る。(イザヤ49:22)

 

私は主に、そしてEEFに心から「ありがとう。」と言いたい気持ちです。今回渡航に参加した経験によって、EEFがしている働きについて理解が本当に深まりました。

私はオリムの何人かの方と交わりをすることができ、とても祝福を受けました。

渡航中に5回子供のミニストリーをしました。60人ほどの子供たちがやってきました。それは、子供たちだけでなく、イスラエルで新しい生活をはじめるための準備として、その家族にもとてもよいものでした。

オリムたちは、またユダヤダンスのレッスンも楽しんでいました。

私たちは毎日とても忙しいスケジュールをこなしていました。150人の旅行客もいました。20人のEEFボランティアたち、そしてゲストもいました。しかし、すべては順調に進んでいきました。中に、二人の妊婦がいました。しかし、神様が彼女たちを守ってくださいました。主を賛美します。

 

私は、このような3日間の豪華客船での旅を体験したことは今までに一度もありませんでした。

また、私にとって聖なる地イスラエルに行くこともまったく初めてのことでした。神様の愛を本当に感じました。

 

神様はエルサレムからの賛美チームとともにタンバリンをたたくすばらしい機会を与えてくださいました。(そのうちの二人はCFNIの卒業生でした。なんと世界は狭いのでしょう!)神様はユダヤの歌を通して彼らの心にふれ、彼らを慰め、喜びを与えてくださったと信じています。

 

神さまはわたしたちのハイファへの渡航を守ってくださり、またオデッサへ帰る道をも守ってくださいました。主よ、そして私たちの渡航のリーダー、シャーリー、ありがとうございます。


インタビュー

彼は76歳のユダヤ人です。

彼は信者であり、また説教者でした。驚くべきことです。

はじめは、彼はアリアになることをまったく望んでいませんでした。しかし2年前にエベネゼルが彼のもとに訪れて、みことばを分かち合いました。彼の娘は去年EEFによってイスラエルに帰還しました。彼女は今イスラエルで、家族とともに快適に生活しています。彼の娘により、彼もまたアリアとなることを決心しました。彼はウクライナでの家族の生活について話してくれました。彼の二人の孫はお金がないために、おなかをすかせていました。しかし神が彼の心を開いてくださり、神のみこころを理解させてくださいました。そして、自分がイスラエルへ帰還する必要があることを知ったのです。そして神にゆるしを求めはじめました。彼は説教者だったのにもかかわらず、神のみこころを悟らなかったのです。しかし、いったん彼がアリアとなる決心をしてからは、神は彼を日ごとに祝福し、必要のすべてを備えてくださったのです。必要な書類から食べ物、また旅行かばんにいたるまで、神は備えてくださったのです。.

 

彼は去年からヘブライ語を勉強しています。彼の夢はイスラエルですばらしい生活を送り、必要のある者を助け、旧約聖書を教えることです。.


インタビュー2

彼と彼の妻は二人ともユダヤ人です。

彼女は40年もの間数学の教師をしてきました。彼らの娘は3年前からイスラエルにいます。

彼らは去年会堂へ行きました。残念なことに、彼らは神を信じていません。EEFは彼らのもとへ訪れたことはありませんでした。しかし、彼らはその会衆を通してEEFについて知りました。私は彼の奥さんにおりがみを教え、ともにすばらしい時をすごすことができました。彼女は、以前船が沈んだことがあるということを聞いていたので、渡航することを恐れていました。しかし、彼女は、私たちの船でイスラエルへと帰還することができました。スラバ・ボグ!(主をほめたたえます!)

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