さあ、さあ。北の国から逃げよ。・・主の御告げ。(ゼカリヤ2章6節)

昨年、ロシアを脱出するユダヤ人の多くはヨーロッパへ流れました。それはテロの危険や、経済的な事だけではなく、ドイツが寛大な移民受入れ政策を実施し、豊かな社会保障があり、生活の適用が楽だからです。人間的視点で見るならイスラエルより良く思えます。

20世紀初頭、現在以上にイスラエル帰還は困難で、当時ヨーロッパから移住したのは、本当に霊に燃えた人達だけでした。第二次世界大戦の前に、クリスチャンやシオニスト達がヨーロッパ中を駆け巡り「今が時です。今帰らなければ帰れなくなります。」と触れ回りました。しかし多くのユダヤ人達は「今ここで幸せに過ごしています。」と耳を傾けなかったのです。当時不毛の地のパレスチナに行く事を考える方が変わり者だと思われていました。しかしその後、帰還数が制限され、脱出出来なくなり、ナチによる迫害で多くの人々が虐殺されました。警告を聞かず、そこにとどまり、悲劇が起こってしまいました。

そして今、私達は世の終わりに当たって、再びメッセージを語る責任があります。迫害は歴史上いつもありましたが、憐れみ深い主は人を遣わし、常に警告を与えてきたのです。


反ユダヤ主義の落書き

10−14世紀において、イスラム統治下のスペインでユダヤ人は繁栄していましたがレコンキスタの後、1492年、その100年も前から警告が出されていたにも関わらず、強制改宗か国外追放を迫られ多くの人が死にました。この21世紀の現在は、過去のどの時代よりも大虐殺は起きないと思われるでしょうか?

ヨーロッパへの移住は、物質主義にさらされる事になり、ますます帰還への思いもユダヤ人としてのアイデンティティーも失わせることになります。ヨーロッパから反キリストが出るともいわれています。

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