モーセの出エジプトに勝る奇跡

ユダヤ人の帰還・想像をはるかに超えた奇跡(3)

それゆえ、見よ、その日が来る。・・主の御告げ。・・その日にはもはや、『イスラエルの子らをエジプトの国から上らせた主は生きておられる。』とは言わないで、 ただ『イスラエルの子らを北の国や、彼らの散らされたすべての地方から上らせた主は生きておられる。』と言うようになる。わたしは彼らの先祖に与えた彼らの土地に彼らを帰らせる。(エレミヤ16章14-15節)

 

かたくなに民を去らせないパロと10の災害、紅海が開け海が干上がりイスラエルの民がそこを渡っていく奇跡、ある意味でモーセの出エジプトは人類の歴史上でもっとも大きな奇跡といえます。

しかし驚く事にこの輝かしい出来事が色あせてしまうほどの奇跡をこの終末に準備されていると聖書は告げています。その脱出劇があまりにも大掛かりでダイナミックな為にモーセの時代の出エジプトの記憶は薄れさせてしまう程です。

現在において行われる大脱出はエジプトからではなく、北の国すなわち旧ソ連邦からであると聖書は語っています。パロに対してモーセがした事と同様に1970年代から幾人ものとりなし手達がソ連邦の各地を巡り歩き、霊的主権に対して「民を去らせよ」と宣言してきました。

しかし、古代のエジプトにおいてそうだったように、すぐに帰還の道が開かれたわけではありません。

パロが多くの苦役を民にさらに加えたように、ソ連邦は帰還の働きを希望するユダヤ人達を締め付け圧迫の下に追いやりました。

当時ソ連は人工衛星スプートニクスが打ち上げられた1950年代から60年代を頂点として、名実共にアメリカと肩を並べる大国でした。

しかし、その後ソ連に何が起こったでしょうか?エジプトに10の災害が降りかかったように、数年の内に多くの災害、ひどい凶作、天地異変に見舞われ、ソ連は産業大国から食糧輸入国と落ちていきました。そしてチェルノブイリ原発事故は一連の災害にとどめをさしたのです。

チェルノブイリとはウクライナ語で「にがよもぎ」という意味です。それは黙示録8章11節に記述されていた出来事の成就でした。それを知る時、ただ主を畏れるのみです。

紛れも無く今は「世の終わりの時代」であり、私達は聖書の預言が成就する時代に生きています。